看護ムーミン

看護師のこと

店番にて人間観察

とある持ち帰り専門店にて店番を経営している友人から頼まれました。作業自体は出来上がったものを売るだけで簡単なレジ打ちをして会計するだけ。何のスキルもない私にも簡単にできる仕事なので悠々と仕事に臨みました。
路面店なので通りを歩く人々の様子がうかがえます。寒いためか買ってくれるお客さんは少なく、ほとんどの時間を街を歩く人の観察に当てました。
ぼんやりとなにかを考えるのが好きな私にとって、ただぼけっと通行人を眺めることはなんの苦痛でもなく、むしろいろいろな人間模様が見えておもしろかった。仕事そっちのけで人間観察に没頭してしまいました。
仲良く手を繋いで老夫婦が歩いていました。でも少し様子がおかしい。仲睦まじく手を取り合っているのではなく、旦那さんが一歩先を行き奥さんの手を引いています。問題は旦那さんの歩くペースです。傍から見ると奥さんは引きずられているようにさえ見えました。それでも、ほんの十秒足らずの出来事でしたが、二人の顔には幸せそうな笑みがしっかりと見られました。不思議な一コマでしたが、ものすごくほっこりとしました。次に来たのはペットの散歩をするおばちゃん。リールにつないだ犬かと思いきや、猫でした。ぶちのあるこげ茶色の子猫がちょこちょこと散歩を楽しんでいました。あまりの可愛さに身を乗り出してしまいました。売り子としては失格でしょうけど、楽しい一日を過ごすことができました。