看護ムーミン

看護師のこと

父のお昼ごはん

夕方4時、きょうも無事に父がデイケアから帰って来ました。
「おかえり?」「ただいま」
スタッフさんが車椅子ごと車から降ろしてくれます。
一年半前から足の筋力が衰えて歩くことができなくなったけど、
認知症もないし、ご飯もちゃんと食べれるからマシかな。
いつものルーティンで着替えを手伝いながら、ちょっとおしゃべりをしました。
「きょうもみんな来た?」「うん、みんな来たよ。」
「お昼ご飯は何だった?」「え?とね。」
というところでいつも言葉が止まります。
「え?とね。白いご飯とね。」
なかなかおかずが出てこないなぁ?。
「魚のフライ!」
自信たっぷりに答えたけど、それは昨日もおとといも言ったよね。
同じおかずが三日ぐらいは続きます、父の中では。
そして天ぷらでもフライ、焼いたのもフライ、揚げたのはもちろんフライ
なんだよね?。
そういえば母が昔から言ってました。
「お父ちゃんは何を食べさせても覚えていない。
お腹に入ればそれでいいんだから。」と。
そうだったよね、それを思い出してひと安心。
認知症が出たか!と心配したけど、
ご飯のメニューに関しては昔から無頓着だったのでした。
気を取り直して夕飯の準備をしました。
なかなか美味しいかぼちゃの煮物ができました。
「おいしい。」と食べている途中で父がふと、
「あ?!きょうは昼ごはんにかぼちゃが出たよ。」
何それ?
今頃思い出しても遅いじゃん。
しっかりかぶってしまいましたよ。
明日の朝ごはんにも出してみようかな、かぼちゃ。